残存者利益。
あまり聞いたことがない言葉かもしれません。
最後まで残った人に、利益があるということです。カシオの電子計算機事業などが、例としてよく挙げられますね。
ものすごく単純に言ってしまうと、残り物には福があるといったことに近いかもしれません。
残存者利益と続けることの大切さ
先行者利益、後発の利益
先行者利益。先に始めた人や企業に利益がある。こういう話があります。
先行者の利益と、「小さい者」にとっての先行の価値 - ビジョンミッション成長ブログ
とくに、中小企業では、規模を追うのはむずかしいですから、スピードが大切になりますよね。また、個人でも先行して早く始めることで、同じ時間かかるにしても、早く終わるでしょうから、仕事で余裕ができるなどメリットがあります。
先行者利益とは、逆に、後発の利益というのもあります。
あとから始めることで、先行者の失敗や成功から学んで、追いついて追い越しやすい。こういうことを言いますよね。日本が、西洋諸国を真似して追いつこうとしたということなどで、こういう言葉が出てきます。
残存者利益
このような先行者利益、後発の利益と、もう一つ、残存者利益があります。
これは、最後まで市場に残ったものが、その後の利益を独占できる、といったことです。
やめてしまうと、その後の利益は得られません。だから、最後まで残っていると良いことがある。こういうふうに理解できます。
続けることの大切さ
そう考えると、続けていけるかどうかが大切になります。なぜなら、「市場」に残れるかどうかで、残存者利益が得られるかどうかが決まるからです。
わたしも、ブログを、10年以上続けていると、以前、がんばってブログを書いていた人が、ブログをやめてしまうというのを、何度も見てきました。
また、今はメルマガはあまり全盛期ほどではないですが、メルマガも続けていると、周りはやめていったり、あまり始める人も多くはないので、ある意味、「独占的」で、「利益がある」というのもあります。
始めるのは簡単、続けるのが大変なのかも
ネットの場合は、とくに感じるのは、始めるのは、比較的簡単です。しかし、いろいろな理由から続けるのは大変というのがあるのでしょう。
もちろん、自分や自社にとって、意味や価値、そして利益がないからやめてしまうという選択肢もありだと思います。そして、そういう決定は、なるべく早いほうがいいでしょう。ズルズル続けるよりはいいと思います。
しかし、続けることで、意味や価値があるという面もあります。そして、もちろん、続けていくことで、「残存者利益」を得られるということもあります。
残存者利益を知ると続けるメリットを知ることにも
残存者利益ということを知っておくと、続けることのメリットを一つ知ることになるでしょう。やめたいと思ったときに、考えなおす理由になるかもしれません。
もしくは、続けるメリットをあまり感じていないことで続けていることがあって、残存者利益も得られそうにないなら、サッサとやめたほう良いと思えるのではないでしょうか。
残存者利益を知ると、続けることの価値や意味について、少し違った見方ができるようになりますね。
続けられるようになりたい方は、こちらの本を読んでみてください。
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