勉強法は、いろいろと言われていることがありますよね。
最近言われているのは、アンダーラインを引いて勉強しても、あまり成果はないかもしれないといったことです。意見が分かれるところでもありますが、アンダーラインを引いて安心してしまうのが良くない、ということのようです。
いずれにしても、脳に合った勉強法をしないと、時間をかけた割に、記憶に残っていないということになってしまうというのはありますね。
『使える脳の鍛え方 成功する学習の科学』では、脳の鍛え方というか、学習の科学ということで、学ぶということについて科学的にどういうことが言えるのかということが書かれています。
脳に合った効果的な勉強法『使える脳の鍛え方 成功する学習の科学』 - ビジネス書をビジネスのチカラに
科学的な学習法。脳に合った勉強法は?『使える脳の鍛え方 成功する学習の科学』
少し意外だなと思えることもあったのが、本書を読んで良かったところですね。
ということで、その意外だと思ったところを中心に書いてみようと思います。
再読は、時間を空けて行う
「最初に読んでから充分時間をあけて再読することは有意義だが、短期間に何度も再読することは時間がかかるわりに大した効果も得られず、もっと即効性のある手法を犠牲にしてまでやることではない。ところが、調査によると、教授たちが昔から知っていたとおり、ノートや教科書のいたるところにハイライト、アンダーライン、書き込みをする再読が、現在もっとも浸透している勉強法なのだ。」(p.21)
繰り返すことは大切ですが、再読は短期間に何度もやっても、あまり効果はないということです。
1カ月ぐらい空けてみると良いのかなと思います。ということで、この記事を書く前に、少し再読してみました。
すでに、メルマガで紹介しているからか、結構覚えていました。
そして、時間を空けて再読すると、さらに記憶に残りそうな印象があります。1カ月、3カ月、半年、1年ぐらいで再読すると良いのかもしれませんね。このあたりは、これまでいろいろと再読してきた経験から感じますね。
自分に合った勉強法というものはない!?
「教育で学習法理論の有効性が検証された例は非常に少なく、あったとしても、ほぼすべてで有効性を立証できていないか、むしろ完全な反証になっていた。さらに、指導法を、教える科目の性質に合わせることのほうが重要だというのもわかった。たとえば、幾何や地理には視覚的な指導、詩には言語的な指導というふうに、指導法が教える内容と合っていれば、あらゆる学生が、どの学習法を好むかに関係なく好成績をあげたのだ。」(p.154)
また、個人に合った勉強法というものはないということが書かれていました。
教える科目に合っている学習法で学習することが大切ということです。その目的に合った方法で学ぶというのが大切なのでしょう。目で見て学ぶものなら視覚を使った勉強法、語学なら口を動かすとかでしょうか。
個人が好きな勉強方法かどうかは、成績にはあまり関係ないようです。
自分が覚えやすい、やりやすい勉強法で勉強すると、記憶に残ると思うのですが、そういうものでもないのかもしれません。
自分が好きかどうかより、記憶法や記憶術などで推奨される方法のほうが良いのかもしれませんね。
個体差よりも、脳の特性に合わせる
言い方を換えると、個体差よりも、人間の脳の特性に合わせて勉強すると良いということになりそうですね。
実は、もっと良い勉強方法が、本書では紹介されています。それは、そこまで意外な方法ではありません。結構、メジャーな受験勉強の方法だろうと思います。
しかし、それは、脳の特性に合っているのでしょうね。記憶に残りやすいようです。
知りたい方は、本書を読んでみてください。
この方法を試してみている
わたしも、本書を読んで、この方法が良いということを知ったので、今、この方法を試しています。そこまで大きな違いは感じないのですが、たしかに、記憶に残りやすくなっているというか、思い出しやすくなっているようには感じます。
さらに言うと、この方法を応用して、本を読んでいます。
本の内容を思い出しやすくなっているようにも思いますね。
悪くはない方法なのでしょう。というか、受験勉強では、ある意味、メジャーな方法です。読書術としては、あまりやっている人は多くはないかもしれません。
そう考えると、記憶ということで言ったら、やはりこの方法が良いのでしょう。
まとめ:『使える脳の鍛え方 成功する学習の科学』
少し意外な勉強についての知見が得られます。
自分の勉強法や学び方が、今のままで良いのか、それとも改善したほうが良いのかを知るために読んでみると良いですね。
わたし自身は、読書法などを改善できたのが良かったです。これで少し再読や本の内容を覚えておくということが、以前よりできるようになっている感じがします。
脳に合った勉強法を知って、もう少し学んだことを覚えておきたいという方が読んでみると良いと思います。せっかく学んだりしたことや本を読んだのに、忘れてしまうというのは、ちょっともったいないですよね。そんなことを感じている人は読んでみてください。
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