『TED 驚異のプレゼン』
TED。
おもしろくためになる、そして日本人には英語の勉強にもなったりします。
本書は、そのTEDのプレゼンについて書かれています。
心を動かすプレゼンの3要素
「■感情に訴えるーー聴衆のハートに触れる
■目新しさを出すーー聴衆に何か新しいことを教える
■記憶に残すーー聴衆が絶対に忘れないような形で見せる」(p.15)
本書は、このような3部構成になっていて、これらが心を動かす魅力的なプレゼンテーションだということです。
ストーリーは聞き手の脳にアイデアと感情を刻み込む
「ハッソンたちはまず、語り手にリハーサルをせずにストーリーを語らせ、脳の活動を記録した。次に聞き手の脳の活動を計測し、それから理解度を測るために詳しい質問票に回答させた。
こうして神経科学の分野で前例のない研究成果が生まれた。話し手と聞き手の脳が「似たような、ときにはカップリング(連動)するような反応パターンを示した」のだ。簡単にいえば、「聞き手の脳反応は、話し手の脳反応をそのまま映していた」。話し手と聞き手の脳がひとつになっていたのである。」(p.72)
ストーリーが感情に訴えかける。だから、ストーリーを使う。
そういうことがありますが、脳では、話し手と聞き手の脳が連動するような反応をするということです。
ストーリーで語るということ
ストーリーで語ると、脳にアイデアと感情を伝えやすい。なぜなら、話し手と聞き手の脳が連動するような反応をするから。つまりは、そういうことです。
どんなストーリーを語ると良いかは、以下の記事で本を紹介しました。
人を動かしたいときに役立つ6種類のストーリー『プロフェッショナルはストーリーで伝える』

- 作者: アネット・シモンズ,Annette Simmons,池村千秋
- 出版社/メーカー: 海と月社
- 発売日: 2012/11/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 8回
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ストーリーで伝えることで、記憶に残って、感情も動かしやすい。
そういうことはよく言われています。脳がそういう反応をしているということがわかります。だから、TEDでも、魅力的なプレゼンテーションには、ストーリーが使われるということです。
しかし、ストーリーが増えすぎると
たしかにそういう面はありますし、聞いている側としては、感情が動くというのはあります。しかし、ストーリーが増えすぎると、あまり記憶に残っていない。そういう感じもしています。
記憶力が良い方は、そんなことはないのでしょうけれど、わたしは覚えていないことが多いです。
もちろん、感情が動くということがあるので、ストーリーで語ることを否定するというわけではありません。多くなると、印象が薄まるのか、もしくは聞き手のキャパによっては、忘れられてしまうということがあるように思います。
だから、残りの2つも大切になる
だから、「心を動かすプレゼンの3要素」の残りの2つ、目新しさ、記憶に残す、ということも大切になってくるわけです。
それらについては本書を読んでもらうとして、「記憶」という点では、もう一つあるような気もしています。
記憶に残すために、繰り返す
記憶に残すために、大切なことは、繰り返し覚えることです。一度で覚えられないことも、繰り返し見たり聞いたり話したりすると、覚えられます。
繰り返すことで、記憶に定着する。
だから、プレゼンなどで繰り返し伝える。これは大切になってくるでしょう。
何かを伝えて、覚えておいてもらいたい。そういうときには、繰り返し伝える。
伝えたいことを、何度も繰り返し、違う表現などで伝える。ストーリーで伝えることもあるでしょうし、スライドで伝えることもあるでしょう。数字で伝えるという方法もあると思います。
そういった様々な方法で、伝えたいことを繰り返す。相手が飽きた、耳にタコができたというぐらい伝えると、記憶に残っているはずです。簡単に思い出してもらいやすいでしょう。
ストーリーで伝えること。それプラス、繰り返し伝えること。こういうことを意識するとプレゼンなどが変わってきそうですね。